【オハイオ州トレド12日(日本時間13日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で各王座戦線に大きな動きがあった。

“黒いロックスター”ことUS王者の中邑真輔(38)は、奇妙な共闘が始まったブルガリアの怪人・ルセフ(33)、妻でマネジャーのラナ(33)とスーツ姿で作戦会議を行う模様が映された。

 ラナが「とてもスタイリッシュなチームだわ。きっと栄光(ベルト)が訪れる。私には作戦があるの。あなたたち、私を信じてくれる?」と司令塔役を買って出ると、夫はもちろん「君を信じる」と断言。中邑はやや不満そうな表情をのぞかせながらも「…乗った」と答えた。「EC」ではSDタッグ王座戦(シェーン・マクマホン、ザ・ミズ組対ウーソズ)が決まっているものの、何らかのアクションを起こす可能性も出てきた。

 また前夜のロウ大会でカリスマの“ザ・マン”ベッキー・リンチ(32)が60日間出場停止処分を受けたため、祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)でロウ女子王者ロンダ・ラウジー(32)への挑戦権を得た女王様シャーロット・フレアー(32)が冒頭に登場。鼻高々と王座奪取をアピールした。

「みんなマクマホン一家が私をえこひいきしてると思っている。それは違います。企業として正しい選択をしただけ。ベッキーはこの半年でポッと出てきただけの成り上がり者。私はWWE女子を支えてきた功労者なんですのよ」

 もちろん場内は大ブーイング。女王様は少しもひるまず演説を続け「あなたたちも今はブーイングしてるけど、祭典では声援に変わります。王座を親友のベッキー・リンチにささげるわ」と勝利宣言を放った。幸いにもベッキーの姿はなかったが、この言葉を聞けば荒れ狂っていたに違いない。

 さらにシャーロットは王者ロンダがルビー・ライオット(28)と防衛戦を行うPPV大会「エリミネーション・チェンバー(EC)」(17日、テキサス州ヒューストン)では最前列で観戦を決め込むことを宣言。「チケットも買いました。『EC』では王者が変わるかもしれないしね。Woooo!」と決め台詞を残してゴージャスに引き揚げた。

 女子では「EC」で行われる新WWE女子タッグ王座決定戦(6チーム参加のEC戦)に向けて、最初に出場するチームを決める3WAY前哨戦が行われ、マンディ・ローズ(27)、ソーニャ・デビル(24)組、ナオミ(31)、カーメラ(31)組、アイコニックス(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス)が激突。ナオミが夫を誘惑し続ける悪女マンディを、スプリットレッグド・ムーンサルト(開脚月面水爆)で制裁。SD側はマンディ組が最初に出陣することになった。

 EC戦は6チームが順番に出場するため、当然最初に戦う2チームは不利となる。ロウ側はサーシャ・バンクス(27)、ベイリー(29)組がトップバッターに決まっている。なおSD女子王者のアスカ(37=華名)はこの日、出場がなかった。

「エリミネーション・チェンバー」は日本時間18日、WWEネットワークで生配信(日本語実況付き)される。