【WWE】マクマホン会長がベッキーの王座挑戦権を剥奪「経営陣に反抗した罪は重い」

2019年02月12日 14時35分

ビンス・マクマホン会長は独断でシャーロット・フレアーの挑戦を認めた (C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ミシガン州グランドラピッズ11日(日本時間12日)発】WWEのロウ大会が開催され、反権力を貫いている“ザ・マン”ことベッキー・リンチ(32)が王座挑戦権を剥奪された。

 まさかの展開だ。冒頭ではトリプルH(49)とステファニー・マクマホン(42)の極悪権力夫妻が登場。改めて祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)の主要カードを紹介した。ロウ女子選手権のロンダ・ラウジー(32)対ベッキーについて夫妻が触れるや、左ヒザを負傷して出場停止処分中のベッキーが登場。リング上に緊迫感が走った。

 先週までの態度とは打って変わってステファニーは「ベッキー、あなたには祭典で王座戦を戦う権利があるわ」と妙にへりくだった態度で話す。一瞬、気を許したカリスマだったが、直後に悪の最高責任者が真顔で「その前にとてもささいだが必要なことがある。我々に謝罪したまえ」と要求。先週のロウとスマックダウン大会で夫妻に暴力行為を働いたベッキーに謝罪を命じたのだ。経営者のメンツを保とうという魂胆だ。

 心が広いんだか狭いんだか、よく分からない夫妻は「本日のメイン終了後まで時間を与える。謝罪して祭典で栄光を勝ち取るか、それとも王座戦を捨てるか。自分で決めたまえ」と言い残してリングを後にした。バックステージではロンダが「ベッキー、私たちの戦いのために少し冷静になって」となだめる光景も見られた。

 そして約3時間後、3人が改めてリング上に集結。意外にもベッキーは再度の説得に応じると、あまり反省の色がない表情で「あたしの夢のために謝るよ。ステフ、アイム・ソーリー」と謝罪した。強気なカリスマがプライドと引き換えに王座戦を選択した格好だ。ここで権力者夫妻が引き揚げると、入れ替わりにロンダ様の入場テーマが鳴り響く。ベルトを肩にかけたロンダは、ベッキーと正面からにらみ合い、王座戦での健闘を再度誓い合った。

 これで終わらないのが天下のWWEだ。両雄が王座戦を約束しようとすると「ちょっと待ちたまえ」と悪の最高権力者ビンス・マクマホン会長(73)がステージ上にまさかの登場。「ベッキー、君も男なら、私も男だ」と超大物の貫禄を漂わせつつメッセージを送るも「経営陣に反抗した罪は重い」と断罪して60日間の出場停止を改めて科したのだ。

 ビンス会長は「ということは停止処分が解けるのは祭典の5日後になるな。そこで新しい挑戦者を紹介しよう。シャーロット・フレアーだ。彼女こそロンダ・ラウジーを倒して新たな王者となるのだ」と続けたから場内は開いた口がふさがらない。黒いスーツ姿の女王様はビンス会長と手を取り合って、祭典での挑戦をゴージャスな笑顔で誇示した。

 収まらないのはリング上の2人だ。ベッキーとの対戦を熱望していたロンダは鬼の形相でステージ上の会長&女王様をにらみつける。よりによって最大のライバルに挑戦権を横取りされたカリスマは「コンチクショー!」とじだんだを踏んで悔しがった。経営者サイドにしてみれば反体制を貫くベッキーに公的制裁を加え、権力を強化する狙いだったに違いない。

 極悪権力者夫妻とビッグな父親による家族ぐるみの巧妙なワナにはまったベッキーにとっては、単なる「謝り損」でこれ以上の屈辱はない。祭典まであと2か月。先週大会で科せられた出場停止を振り切ってロウとスマックダウン、2大会連続で登場したベッキーが黙っているわけがない。ロウ女子王座戦線は、過去最大のカオス状態に陥った。