【オレゴン州ポートランド4日(日本時間5日)発】WWEのロウ大会で“世界最高のプロレスラー”カート・アングル(50)が引退危機を回避した。

 昨年11月には怨敵バロン・コービン(34)の謀略にはまり、配下のドリュー・マッキンタイア(33)にアングルスラムからアンクルロックを決められ、屈辱のギブアップ負け。先週の「ロイヤルランブル(RR)」RR戦でもマッキンタイアとコービンへの雪辱を期して出陣するも、US王者・中邑真輔(38)にリング上に落とされ、あっさり退場…。この日、マイクを握ったカートは「バロン・コービンとドリュー・マッキンタイアを黙らせてやりたかった。でもボクは年を取り過ぎたかもしれない…」とまさかの引退を示唆した。

 しかし、ここでコービンとマッキンタイアが話をさえぎるように登場し「お前のキャリアは終わっている」と挑発。するとコービンと遺恨が続く“巨獣”ブラウン・ストローマン(35)がまさかのカート救援に駆けつける。急きょ4人によるタッグ戦が決定した。

 意外にも息がピタリと合ったカートとストローマンは、連係攻撃まで見せる。終盤にはストローマンがダブルスープレックスで2人を一気に投げ飛ばすと、カートもアングルスラムをコービンに決めた。しかし、最後は試合権のないストローマンがコービンを痛めつけてしまい、カート組の反則負けに…。

 収まりがつかないストローマンは、コービンとマッキンタイアを捕獲すると、チョークスラムでスチール製階段に落下させてウサを晴らしてカートと勝ち誇る。まさかの援軍登場で“世界最高のプロレスラー”は、選手生命最大のピンチを乗り切った。

 また先週にWWE退団が明らかになった“狂犬”ディーン・アンブローズ(33)が、NXTから昇格したばかりの筋肉青年・EC3(35)に敗れる波乱も起きた。