【アリゾナ州フェニックス27日(日本時間28日)発】WWEのPPV大会「ロイヤルランブル」が開催され、スマックダウン(SD)女子選手権は王者のアスカ(37=華名)が、挑戦者の“ザ・マン”ことベッキー・リンチ(31)を退けて王座防衛に成功した。

 昨年12月の「TLC」で悲願の初戴冠を果たしたアスカが、最強の挑戦者を迎えた。前王者のベッキーは、もはやカリスマ的存在。それでもエプロンの危険な攻防で互角にわたり合い、場外柵への危険なスープレックスにも耐えた。5分過ぎには必殺のディスアーマー(腕固め)をトリッキーな動きで回避。逆にエプロン越しのスリーパーで失速させ、ダイビングエルボーも蹴りで撃墜した。

 8分過ぎにはヒップアタック連打とジャーマンで一気にペースを握る。さらには一瞬のスキをついて下から腕固め、必殺のアスカロックを決めたが、これは惜しくもロープが近かった。

 そして再びエプロンでの危険な攻防。アスカはフィッシャーマンズバスターの態勢から場外へ顔面砕きを見舞う。これはさすがに効いた。リングに戻るとスライディングキック。強烈な顔面の張り合いを制すと、今度は裏拳からスピンキック。防衛は目前と思われた。

 しかしコーナーに上がったところ、逆にベッキーの雪崩式スープレックスを食らってしまう。それでもオキテ破りのディスアーマー。するとベッキーも意地でアスカロックを決める。そして女帝が秘密兵器を解禁した。飛びつき式アスカロックを決めるや、腕と首を決めながら前方にブリッジする、あまりに強烈な複合技だ。たまらずベッキーはタップした。

 最大の難敵を退けたアスカは長期政権も見えてきた。元王者の女王様シャーロット・フレアー(32)など強敵は多い。それでも女帝は堂々と王者の道を走り続ける。