【テキサス州オースティン4日(日本時間5日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で、WWE王者の“ニュー”ダニエル・ブライアン(37)が再び悪の大暴走を演じた。

 伊達男ザ・ミズ(38)のコーナー「ミズTV」にゲスト出演したブライアンは、WWEユニバース(ファン)を「羊」呼ばわりした上で「お前たちの言うことを聞くのはやめた。これからは夢が俺を動かす。古いブライアン、イエスムーブメントは死んだ。誰もニュー・ブライアンを変えることはできない」とまるで「ザ・ビートルズ」解散後のジョン・レノンのような主張を展開した。

 そこへ次回PPV大会「TLC」(16日、カリフォルニア州サンノゼ)で再戦が決定しているAJスタイルズ(41)が登場すると、ブライアンはミズをAJに投げつけて逃走。伊達男はここぞとばかりにAJにスカルクラッシングフィナーレを叩き込む。この結果、メインでAJ対ミズの対戦が電撃決定した。

 ブライアンは解説席でこの一戦を観戦。AJに握手を求めたり、足を引っ張ったりして介入するも、最後はAJがカーフ・クラッシャーでミズを一蹴した。しかしブライアンは試合後もAJの左脚に集中砲火を浴びせる。ポストに叩きつけ、ヒールホールドで締め上げると顔面ストンピングの連打も繰り出す。その形相は悪魔のようだった。狂気の大変貌を遂げたかつてのイエス!男はどこへ行こうとしているのか――。

「TLC」は日本時間17日にWWEネットワーク(日本語実況版つき)で生配信される。