【ミズーリ州セントルイス13日(日本時間14日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が開催され、US王者で“黒いロックスター”こと中邑真輔(38)が、PPV大会「サバイバー・シリーズ(SS)」(18日、ロサンゼルス)に向けて不敵なKO宣言を放った。

 中邑はロウとの全面対抗戦となる「SS」でインターコンチネンタル王者セス・ロリンズ(32)と対戦する。ロリンズは前夜のロウ大会で「ナカムラとは初対決だが、今は集中できる状態ではない」と胸中を明かしていた。直後にかつての盟友“狂犬”ディーン・アンブローズ(32)に完全決別を宣言された上、ザ・シールドの象徴だった防弾ベストを燃やされ、失意のドン底に突き落とされた。

 この言葉に中邑が立腹した。この日、バックステージでインタビューを受けると「セス・ロリンズは俺のことを考える余裕がないと言った。俺は深く傷ついた…」と語り、またもや泣くそぶりを見せる。さらにはアイフォーンを取り出すと、昨夜のロリンズの動画を見せながら「お前は俺の心を砕いた。『SS』ではお前の顔面を砕いてやる!」。先週大会に続き、再度のKO宣言だ。

 中邑に追い風が吹いているのは間違いないが、アンブローズの動向も気になる。しかもこの日のメインでは、かつての盟友でライバルの2人が激突。WWE王者のAJスタイルズ(41)が、ダニエル・ブライアン(37)にまさかの敗退を喫して王座から転落。直前の王座交代により、ブライアンは「SS」でWWEユニバーサル王者ブロック・レスナー(41)と戦うことになった。またSD女子王者ベッキー・リンチ(31)も脳振とうのため緊急欠場。年に一度の全面対抗戦は一気に嵐の予感が漂ってきた。