【WWE】ベッキー王座SD王座防衛 4メートル落下のパワーボムでシャーロット粉砕

2018年10月29日 11時21分

【ニューヨーク28日(日本時間29日)発】WWE史上初となる女子だけのPPV大会「エボリューション(EV)」で行われたスマックダウン(SD)女子選手権は、凶器が飛び交う壮絶戦の末に者ベッキー・リンチ(31)が女王様シャーロット・フレアー(32)を撃破して防衛に成功した。

 女子史上初の「ラストウーマン・スタンディングマッチ」(10カウントのみで決着。凶器攻撃可)が採用されたこの一戦。友情→裏切り→憎悪の遺恨を続けてきた2人は完全決着をつけるべくリングに臨んだ。すっかり悪役に転じてしまったベッキーは、開始から憎悪むき出しでパンチ攻撃。場外では竹刀やイスを持ち出し女王様を殴打する。

 怒ったシャーロットがイスを持ち出すと、2人は両サイドからイスをリング内に投げ入れる。華やかなはずのリング上は、あっという間にイスで埋め尽くされた。さらにベッキーは場内で女王様の背中を乱打。リングに戻ったシャーロットは立てず、何度もダウンカウントを数えられ大ピンチに立たされた。

 しかしイス上への岩石落としで流れを変えると、リング下からテーブルを投げ込む。もはやECWも真っ青のハードコアマッチだ。しかし逆にベッキーがイス上へのチョークスラム一撃で逆転。机上にシャーロットを乗せるも、逆に女王様のエルボー連打で机上に固定されてしまう。そこへシャーロットがムーンサルト一閃。机が折れずに落ちたため、お互いのダメージは深い。シャーロットはすかさず机上へセントーン。今度は机がバキリと割れて両者ダウンとなった。

 父親同様に引き出しの多いシャーロットは今度はラダーを投入。しかしこれも逆にベッキーに奪われ、ラダー上へのボディースラムで全身にダメージを負った。するとシャーロットが予想外の攻撃。何とベッキーの足をラダーに絡め、逃げられない状態にしてから必殺のフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)を決めたのだ。

 これは形が崩れたものの、流れは完全に変わった。カウント8でも立てないベッキーは場外にエスケープ。イスで女王様をダウンさせると、ベルトを肩に控え室に逃亡を試みた。鬼のような形相で追いかけたシャーロットは観客席でチョップを打ち続ける。お互いに化粧は落ち、恐ろしいまでの憎悪と闘争本能だけが表情に浮かんでいる。

 完全にキレたシャーロットは実況席に王者を叩きつける。しかし逆にベッキーはラダーを立てると女王様を机上に乗せて高さ3メートルからギロチンドロップ。重いデスクチェアを5個も投げ捨ててシャーロットを生き埋めにしてしまう。それでも女王様はカウント9でゾンビのように生還。もはや女子の試合の領域を超えている。場内からは「This is Awesome!」のチャットが爆発した。

 激闘のフィナーレも衝撃的だった。シャーロットが場外机上への月面水爆を狙うも、ベッキーが逆にパワーボムで4メートル下の机上へ叩き落したのだ。さすがに女王様も立てず10カウントが入る。ボロボロになったベッキーはヨロヨロとベルトを掲げて引き揚げた。

 お互いの命を懸けた壮絶マッチは間違いなくこの日のベストバウトだった。しかも試合後の敗者の表情を見る限り、完全決着がついたとは認めていない様子だった。2人の命が心配だ…。