【ニューヨーク28日(日本時間29日)発】WWE史上初となる女子だけのPPV大会「エボリューション(EV)」が開催され、女帝アスカ(37=華名)は21人参加のバトルロイヤルで最後の5人に残ったが、15分過ぎに無念の失格。ロウかスマックダウン(SD)女子王座への挑戦権利を得ることはできなかった。

 新鋭から伝説まで豪華すぎるメンバーが揃った。日本でもおなじみの元WWF女子王者(当時)のメドゥーサことデブラ・ミセリー(54)を筆頭に、伝説のディーバ、トリー・ウィルソン(43)、ケリー・ケリー(31)、現役からはアスカを筆頭にナオミ(30)、カーメラ(30)、ナイア・ジャックス(34)ら元王者勢が出陣した。

 まずは冒頭で図に乗った小娘集団アイコニックス(ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス)がゴングと同時にリング外へ叩き落される。やはり日本を第二の故郷とするメドゥーサはアスカに的を絞るが、ナオミとナイアが救出して、そのまま元王者を場外へ落とした。

 その後、183センチの巨漢ナイアと175センチのタミーナ(40)と共闘するも、アスカ、元SD女子王者カーメラが手を組んで6人がかりのブレーンバスターで投げ捨てた。

 マンディ・ローズ(27)が転落した10分経過の時点で残るは6選手。ここでアスカが伝説のディーバのアイボリー(56)をヒップアタックで撃墜。NXT時代からのライバル、エンバー・ムーン(30)に二段式のヒザを叩き込むが、エンバーの怪力で抱え上げられ、場外へ投げ捨てられてしまった。その後、タミーナも失格し、最後はナイアとエンバーの2人となった。

 ナイアは脳天砕きで投げ捨てようとするが、エンバーはエプロンでこらえ、逆に投げようとする。しかし最後はナイアが怪力にモノをいわせ、首根っ子をつかんでエンバーを場外に投げ捨て、歓喜の優勝を果たした。母親に祝福されたナイアはその後に行われるロウ女子選手権(ロンダ・ラウジー対ニッキー・ベラ)の勝者への挑戦を希望していた。アスカの再起が待たれる。