【WWE】レインズ白血病で無期限の闘病生活へ ロウ大会エース失い最大のピンチ

2018年10月24日 16時30分

レインズは悲しみに暮れるアンブローズ(左)とロリンズ(右)を抱き寄せた(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ロードアイランド州プロビデンス22日(日本時間23日)発】世界最大のプロレス団体が前代未聞の衝撃に襲われた。WWEのロウ大会でエースのユニバーサル王者ローマン・レインズ(33)が、白血病のため王座を返上すると表明。無期限欠場で闘病生活に入ることになった。病気による王座返上はWWE史上でも前例がなく、1月に25周年を迎えたばかりの看板ブランドは、かつてない危機に立たされた。

 あまりに衝撃的かつ突然の表明に大観衆が声を失った。冒頭にTシャツ姿で登場したレインズは、かすかに震えた声で「皆に謝罪しなければならない。俺は戦い続ける王者として誇りを持っていた。だけど――」と語り出す。

「大型犬」の面影はどこにもない。そして「11年間、向かい合い続けてきた白血病が再発してしまった。ベルトを返上しなければならない」と続けた。まさかまさかの告白だった。

 レインズの話によれば病気が発覚したのは、NFLを解雇された22歳の時。「人生で一番大変な時期だった。フットボールを辞めると同時に子供が生まれたり…。そんな状況の俺にWWEはチャンスをくれ、みんなは素晴らしいリアクションをくれた。心から感謝している」と泣かせる言葉を吐くと、場内には大「サンキュー・ローマン」コールが巻き起こった。

 さらに「これは引退宣言ではないし、そう思ってほしくはない。白血病を倒して必ず戻ってくる。みんなを心から愛している」と完全復活を約束。ベルトをリング上に置いて立ち去った。当面は休養に入り、完治を最優先させる。

 ステージでは最強トリオ「ザ・シールド」の盟友、セス・ロリンズ(32)とディーン・アンブローズ(32)が現れると、涙ながらに3人で拳を合わせるシールドポーズを決めた。これによりPPV大会「クラウン・ジュエル(CJ)」(11月2日、サウジアラビア)はブロック・レスナー(41)と“巨獣”ブラウン・ストローマン(35)の王座決定戦に変更された。

 WWE史上でも前例がない病気で王座返上という緊急事態。くしくも同王座は、フィン・ベイラー(37)が、2016年8月の決定戦を制して初代王座に就くも、右肩負傷で戴冠即返上の悲劇に見舞われている。白血病のステージは明かされなかったが、腎臓がんを克服した元ノアの鉄人・小橋建太のような奇跡を期待するしかないだろう。

 エースが長期欠場を発表するや、メインではアンブローズが予想外の行動に出た。加えて“ビースト”レスナーやストローマンに対抗できる大型選手が皆無となったことも事実。開始から四半世紀、ロウは最大の危機に見舞われた。