【カナダ・トロント28日(日本時間29日)発】“黒いロックスター”はどこへ向かうのか――。WWEのスマックダウン(SD)大会が行われ、次回PPV大会「ヘル・イン・ア・セル」(9月16日=同17日、テキサス州サンアントニオ)で“毒蛇”ランディ・オートン(38)とジェフ・ハーディー(40)のシングル戦が決定。遺恨完全決着戦として天井付き鉄檻マッチで行われる。注目のUS王者・中邑真輔(38)は会場に姿を見せなかった。

 第2試合終了後だ。顔面に毒蛇の必殺技「RKO」の文字をペイントしたジェフが登場。先週大会で場外スワントーン弾で報復したことを誇らしげに語ると「オートンは俺に対して妄想を抱いて何度も心を踏みにじった。俺を踏み台にしようとしているのか? お前が始めた抗争だ。最後まで徹底的にやってやる!」と改めて決着戦を訴えた。

 ここでオートンが登場し「上等だよ。お前、空中殺法のカリスマなんだって? 存在理由をブチ壊してやるよ。お前の骨でリング上を埋め尽くしてやる」と冷酷に回答した。するとジェフは「ノーだ。俺はお前を地獄へ道連れにする。『ヘル・イン・ア・セル』のリング上で!」と次回PPV大会での決着戦をブチ上げて、カードが正式決定した。 

 気になるのがトライアングル抗争から外れた中邑の動向だ。この日はまたもや自撮り画像で「俺は目的ができるまでSDには出場しない」と断言したのだ。次回PPV大会のカードも未定のまま。毒蛇とジェフの鉄檻戦が3WAYに変更され、US王座がかけられる可能性は極めて低い。果たして中邑は新たな標的を見つけたのか、それとも…。US王者の周辺に危険な香りが充満してきた。