【サウスカロライナ州グリーンビル14日(日本時間15日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で、US王者の中邑真輔(38)がジェフ・ハーディー(40)から報復を受けた。

 中邑は真夏の祭典「サマースラム(SS)」(19日、ブルックリン)で前王者のジェフと防衛戦を行う。この日の大会ではジェフが3週間ぶりに復帰。シェルトン・ベンジャミンとのシングル戦に臨んだ。

 ベンジャミンのレスリングテクニックに苦戦したが、最後は勝機を逃さずツイスト・オブ・フェイト(変型ネックブリーカードロップ)からスワントーンボムで完勝した。

 ここで中邑がまたもやリングイン。7・15「エクストリーム・ルールズ」ではわずか6秒で王座を奪い、その後も襲撃を仕掛けている。この日も勝利を決めた直後のジェフの背中から忍び寄り、強烈なバックスタバーを一撃。さらにはトップスピードでキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)を放った。

 しかしジェフは寸前でこれをかわし、ツイスト弾から鮮やかなスワントーンボムを決める。中邑は苦悶の表情を浮かべてリング上で大の字となった。ジェフは不気味な笑みを浮かべてながら指を3本立てて「試合なら3カウント入っている」と王座奪還をアピールした。

 決戦5日前に王者が報復を受けた格好だが、火種も残った。US戦でジェフを襲撃し、以降も執拗に暴行を加え続けている“毒蛇”ランディ・オートン(38)が、入場ゲート横からこの一戦を観戦し、結局は何もしないまま無言で去ったのだ。オートンはいまだにSSのカードにラインアップされていないだけに、US戦で何らかのアクションを起こすのは確実。中邑のベルトが危うくなってきた。