世界最大のプロレス団体・WWEで活躍するロックスター・中邑真輔(38)が30日に都内でメディアの取材に応じ、警察犬にかまれたとされる負傷アクシデントについて語った。
中邑は26日(日本時間27日)のスマックダウン大会でジェフ・ハーディー(40)のUS王座に挑戦する予定だったが、負傷によるドクターストップを理由に緊急欠場。25日のオンタリオ大会前に警察犬に左大腿部下部をかまれ病院に搬送されたという情報が流れていた。29日の日本公演(東京・両国国技館)では松葉づえ姿の痛々しい姿で登場し、欠場を発表。このため今日30日の両国大会も欠場が決定的な状況だ。
この日、日本メディアの合同インタビューに出席した中邑は「どこまで話していいのか、今後の自分の対応、相手に対する対応というのがあるので、こういう公式の場でお話しできないというのはありますね」としながらも「ただ試合できないくらいの状況なんですね。1日も早くリングに立てるようにということはしてるんですが」と負傷を認めた。医師からは全治2週間の診断が下っているという。
さらに負傷当日の心境を「いやもう悪夢としかいいようがないですね。ウソだろって思いましたよ。なんだよこの漫画みたいな状況はって。信じられないというのが率直な心境ですね。楽しみにしてましたから、この日本公演を。最善を尽くしてきた中で、全く想定し得ないことが起こってしまったというのは…。いろいろな人に『何、笑い話作ってるんだ』って言われましたけど、シャレになんねえよ、と」と振り返った。
もちろん晴れの凱旋興行でリングに立てなかった悔しさは計り知れない。中邑は「次帰ってくるときは100%に近い、そのときの中邑真輔の全てを出す、と言うしかないですよね。(今回)無理して足を引きずってリングに立てばよかったという話ではないので、これは特に。今、自分のできることをやるしかない」と気持ちを切り替え、次回大会で雄姿を見せることを誓っていた。