ドクターストップによりWWE26日(日本時間27日)のスマックダウン大会(SD)を欠場した中邑真輔(38)が28日午後、日本公演(29、30日=両国国技館)のため、日本に到着したことが本紙の取材で分かった。出場の可否や負傷の詳細についてWWEサイドからの正式発表は28日午後7時の時点でまだない。

 中邑はSD大会でジェフ・ハーディー(40)のUS王座に挑戦する予定だったが、大会中に欠場が緊急発表された。理由は負傷によるドクターストップだった。「警察犬にかまれた」との情報があったが、25日の大会前に事故があったとされるカリフォルニア州ベイカーズフィールド警察が27日(同28日)、この件について声明文を出したと米国のテレビ局や地元紙が報じた。

 この声明文で中邑個人の名前は出ておらず「WWEの社員(Employee)」という表現が使われている。ベイカーズフィールド・ラボバンクアリーナ大会(25日)前にセキュリティーチェックのため、同署の爆発物処理班が警察犬を連れて関係者を調べていたところ、警察犬が誤って当該者の左大腿部下部をかんでしまったという。その直後に市内の病院に搬送された。この「社員」が中邑だとすれば、警察犬もビビるほど危険なムードを発していたことになるが…。

 とにかく来日を果たしただけでも、世界中のWWEユニバース(ファン)にとってはひと安心。日本公演直前の奇妙な事件だったが、最悪の事態だけは回避できるかもしれない。