【カリフォルニア州オンタリオ26日(日本時間27日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が行われ、US王座に挑戦予定だった“黒いロックスター”中邑真輔(38)は、ドクターストップにより欠場となった。警察犬にかまれたという情報もあるが、詳細は正式発表されていない。

 中邑の欠場を受けUS王者のジェフ・ハーディー(40)には、2週間前にNXTから昇格したばかりのユニット、サニティ(SAnitY)のメンバー、エリック・ヤング(38)が代役挑戦した。

 緑を基調とした昆虫のように不気味なメークを施した王者は、中邑の欠場を聞いても「アドレナリンが出まくっている。俺のビジョンは揺るがない。いつでも試合の準備はできている!」とビジョンを通じて宣言。急造挑戦者を迎え撃った。

 ヤングはTNA時代の2015年に、当時新日本プロレス所属だった中邑と対戦経験を持つ。開始早々、王者はツイスト・オブ・フェイトを狙うが不発に。挑戦者にはサニティのメンバー(アレクサンダー・ウルフ、キリアン・デイン)がセコンドについており、王者はなかなか試合に集中できない。

 10分経過直後、ジェフは「もう面倒だ」と言わんばかりに決めゼリフの「デリート!(消去!)」を叫んで2度目のツイスト弾を狙うと、なぜかサニティと抗争中のウーソズが乱入。王者を交えた大乱闘に発展した末に無効試合に終わった。

 日本公演(29、30日=両国国技館)を直前に控えての負傷欠場とあって中邑の状態は気になる限り。次回PPV大会「エクストリーム・ルールズ」(7月15日、ペンシルベニア州ピッツバーグ)にも大きな影響を及ぼすだけに、正式発表が待たれるところだ。