【テネシー州メンフィス12日(日本時間13日)発】WWE・スマックダウン(SD)大会で“黒いロックスター”中邑真輔(38)がUS王者を相手に、WWE王座奪取の予行演習を敢行した。

 中邑がラストマンスタンディングマッチ(10カウント決着のみ)でWWE王者AJスタイルズ(40)に挑むPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(17日=同18日、シカゴ)は、いよいよ5日後に迫った。US王者ジェフ・ハーディ(40)とのシングル戦に臨んだ中邑は、白熱の好勝負を展開。しかしまさかの行動に出て試合をブチ壊してしまう。

 キンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)をかわされた直後だ。ジェフのスワントーンボムで中邑はダウン。確実に3カウントが入ると思われたが、寸前で肩を上げるとまたもや急所攻撃に出て反則負けを喫した。

 しかし、敗戦は狙い通りだった。悶絶するジェフが上体を起こすとズバリのタイミングでキンシャサ弾。そのまま先週と同様に自ら10カウントを数え、AJ戦勝利を予告した。US王者を大の字にさせてのデモンストレーションだけに、王座奪取はいよいよ現実味を帯びてきた。