【メリーランド州ボルティモア8日(日本時間9日)】WWEのスマックダウン(SD)大会が開催され、上半期の大一番「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(6月17日、イリノイ州シカゴ)出場をかけた予選で大波乱が続出した。

 今年のMITBラダー戦はロウとSDから4選手、合計8選手が出場する。この日は祭典で復活したばかりのダニエル・ブライアン(36)がルセフ(32)との予選に臨んだ。イエスキック、イエスロックで試合を一方的に進めたが、強烈なカウンターのスーパーキックで逆転され、まさかの3カウントを奪われた。

 配下のエイデン・イングリッシュ(30)と歓喜の雄たけびを上げるブルガリア人を横目に「イエス!男」はぼうぜんとするのみ。第1試合ではUS王者のジェフ・ハーディ(40)がザ・ミズ(37)に丸め込まれ、先に出場を決められる番狂わせも起きた。前日のロウ大会ではエースのローマン・レインズ(32)が決定戦で脱落するハプニングがあったばかりで、今年のMITBラダー戦は開始前から大荒れ模様だ。

 また「バックラッシュ」(6日)で両者KOに終わった“黒いロックスター”中邑真輔(38)とWWE王者のAJスタイルズ(40)は、個別にインタビューに応じた。相変わらず「英語は話せない。でも戦いは終わっちゃいないさ」ととぼける中邑に対し、王座戦でイスを顔面に受け左頬に傷をつくったAJは「キング・オブ・ローブローめ…」と罵倒しつつ「確かに戦いは終わっていない。次回は俺が必ず倒す!」と早期決着戦を熱望した。

 中邑はMITBで4度目の挑戦に向かうのか、それともラダー戦に出場するのか。その動向で大会の流れは大きく変わりそうだ。