女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持するニュージーランド出身のブロンド美女、トニー・ストーム(22)が27日、同ベルトを世界一の女子王座にすると誓った。9月24日の名古屋大会では当時の王者・岩谷麻優(24)が試合中に左ヒジを脱臼し、レフェリーストップにより悲願の赤いベルトを初戴冠した。アクシデントによる勝利とはいえ、実力者であることに疑いはない。10月21日台湾大会で初防衛に成功。12月1日には米ロサンゼルスで開催される女子プロレスイベント「RIZE」でメルセデス・マルチネス(37)相手に2度目の防衛戦が決まった。

 米国でのワールド王座戦はこれが初めて。ロッシー小川社長(60)は「スターダムのベルトを世界に知らしめ、今後米国でのビジネスを盛んにするためです」と狙いを説明した。マルチネスは2011年7月24日の初代ワールド王座決定トーナメント(後楽園)に出場経験があり、今夏に開催されたWWEの女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」ではストームと同じ4強に残った強豪だ。

 それでも「紫雷イオが(V14の)最多防衛記録を作ったベルトを、私にしかできないやり方で世界一にしてみせるわ。ワタシハ、サイキョー!」と豪語した“世界の逸女”が米国マットで躍動する。