女子プロレス「スターダム」のエース・紫雷イオ(27)が3日、白いベルトことワンダー・オブ・スターダム王座を争う2人にベルトの価値向上を厳命した。

 17日の後楽園ホール大会では同王者の美闘陽子(30)にマーベラスの彩羽匠(24)が挑戦。ところがこの日の会見で彩羽が「本当なら赤いベルト(ワールド王座)に挑戦したかった」と豪語すれば、美闘も「赤いベルトが上なのは存じている」と応戦した。

 大会のメーンを任せた2人のやり取りに怒ったのがイオだ。「これまでの赤が一番、白は別の意味みたいな認識を一気に覆せる中で、王者と挑戦者から『赤がないから白』というコメントがあった。それじゃベルトが浮かばれない。(価値観を)覆すくらいの情熱を出してほしい!」と訴えたのだ。

 現在、至宝である赤いベルトはトニー・ストーム(21)が保持。後楽園大会には来日しないため「赤いベルトのチャンピオンがいないからこそ、白いベルトがフューチャーされる最高のチャンスなのに。この調子なら白いベルトはどこかにいってしまう。それなら自分だって白もありだと思う」と、2015年11月23日博多大会で陥落して以来、約2年ぶりの白王座戦線参入を示唆。2人にプレッシャーをかけた。

 そのイオは後楽園大会で「クイーンズ・クエスト」(イオ、HZK、AZM)VS「大江戸隊」(花月、木村花、クリス・ウルフ)のシングル3番勝負に臨む。この日は、一騎打ちが決まった木村から挑発されると「世の中甘くねえところを見せてやるよ!」と激怒。まずは極悪ユニットを一掃して、白王座戦線に刺激を与える。