女子プロレス「スターダム」の2冠王・岩谷麻優(24)に19日、過酷な防衛ロードが敷かれた。

 この日、23日大阪大会(大阪市立東成区民センター)と24日名古屋大会(名古屋国際会議場イベントホール)のカードが発表され、両大会で岩谷が保持する赤のワールド・オブ・スターダム王座戦と、白のワンダー王座戦が組まれた。

 ロッシー小川社長(60)は「麻優はシングルを2本を持っているので、こういうこともあり得るということですよ。フフフ…」とサラリ説明したが、やはり商売の鬼だ。23日大阪大会では白ベルトをかけてリーグ戦「5★STAR GP 2017」準優勝者・美闘陽子(30)を相手に3度目の防衛戦が決定。この試合の勝者が、翌24日名古屋大会でジャングル叫女(26)と防衛戦を行う。

 それだけではない。24日大会で岩谷は、赤いベルトをかけてリーグ戦覇者のトニー・ストーム(21)を3度目の防衛戦で迎え撃つ。つまり23日に白ベルトの防衛に成功すれば2日間でシングルの防衛戦を3試合こなすことになり、24日は赤と白両王座のダブルヘッダーを強いられる。

 この日の会見で思案にふけっていた岩谷は、ようやく事態を理解すると「私のためにこういうカードを組んでくれた会社に感謝します…」と低姿勢だったが、さすがに動揺は隠せなかった。

 それでも「赤いベルトの前王者(紫雷イオ)が最多防衛記録を14まで伸ばしたけど、私は違う形のチャンピオンとして歴史に名を刻む。これを乗り越えて、女子プロレス界のアイコンになります」と自分を納得させるや過酷な日程に備えるためか、猛スピードで会見場を後にした。