エース復権を狙う紫雷イオが上昇気流に乗った。「ブルースターズ」公式戦で中野たむ(年齢非公表)と対戦すると、巧みに試合をコントロール。ドラゴンスリーパーで捕獲される場面もあったが、相手のダイビングセントーンを自爆させると、一気に勝負をかけた。最後は蹴りをキャッチしてのドラゴンスクリューからテキサス式四つ葉固めでタップさせた。

 これで4勝1分け1敗の勝ち点9で、同ブロック首位のトニー・ストーム(21)に並んだ。頸椎椎間板ヘルニアによる約2か月間の欠場から復帰後、いきなり過酷なリーグ戦に臨んだ。開幕から2試合は勝ち星に恵まれなかったが、試合を重ねるにつれて調子は上がってきた。残る公式戦はHZKとの同門対決(18日、後楽園)。「宣言通りですね。あとは決勝進出、そして優勝。優勝した暁には岩谷麻優が持つ赤いベルト(ワールド王座)に挑戦する。そこまで描いている」と誓ったイオ。再び頂点に君臨する決意だ。