女子プロレス「スターダム」の2冠王・岩谷麻優(24)が17日、戦列復帰した紫雷イオ(27)に“拒絶反応”を示した。

 6月21日の後楽園大会ではワールド・オブ・スターダム王者としてV14まで最多防衛記録を更新していたイオを撃破。ワンダー王座と合わせてシングル2冠に輝いた。ところがこの直後から頸椎椎間板ヘルニアで無期限欠場に入っていたイオが、13日の後楽園大会でスピード復帰した。

「団体としてはイオさんが戻ってきたことはありがたいけど…」と前置きしながらも、岩谷は「正直、面白くないですよ。残された人で『バランスを崩さないように頑張っていこう』と自覚して、一致団結したところだったし…」と個人的な見解を口にした。

 スターダムではWWEに移籍したカイリ・セイン(28=宝城カイリ)とイオの2トップがほぼ同時に抜け、窮地に立たされた。その状況下で2冠王になった岩谷は、体を張ってリングを守ってきた自負がある。ようやく本格的な「岩谷時代」がスタートした直後だっただけに、復権を狙うイオは煙たい存在以外の何ものでもない。

 くしくもシングル最強を決めるリーグ戦「5★STAR GP 2017」(19日、新木場で開幕)には、岩谷とイオは別ブロックで出場する。そこで「このリーグ戦はチャンピオンが優勝したことがないので、私が今までとは違う景色を見せたい。もう一度、紫雷イオと赤いベルトをかけて戦いたいので、優勝して挑戦者に指名します。次は首の負傷がどうとか言わせない!」と誓った岩谷。若き女王は、絶対に新エースの座を譲るつもりはない。