女子プロレス「スターダム」は15日、21日の後楽園ホール大会でワールド・オブ・スターダム選手権を開催すると発表。王者・紫雷イオ(27)に岩谷麻優(24)が挑戦することが決定した。

 5度目の挑戦で同王座初戴冠を狙う岩谷は「イオさんには(同王座戦で)一度も勝ったことがないので、今度こそ勝って赤いベルトを巻きたい」と表情を引き締めた。

 これまでとは置かれた状況も違う。5月14日には“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座を獲得しており、ここで赤いベルトのワールド王座を奪取すれば、史上初となる赤と白の同時戴冠を達成できるからだ。

 一方、これが15度目の防衛戦となるイオは「2冠とか夢物語に終わらせます。ここまで赤いベルトを守ってきた重みとか覚悟はひと言では表せない。今のスターダムは一興行ごとに変化しているけど、変えさせないものは変えさせない。15度目の防衛を成功させます」と誓った。

 このほか、タッグのゴッデス・オブ・スターダム王者の松本浩代、ジャングル叫女組に、極悪軍団「大江戸隊」の花月、木村花組の挑戦も決まった。

 また、右手の腱の手術で欠場していた美闘陽子(30)が、同大会で約3か月ぶりに復帰することが決定。6人タッグ戦で小波、美邑弘海と組み、米山香織、刀羅ナツコ、レベル組と対戦する。

 人気選手・宝城カイリ(28)の退団後初の後楽園大会で、新たなスターが誕生するのか注目を集めそうだ。