女子プロレス「スターダム」のワールド王者・林下詩美(22)が独占インタビューに応じ思いを激白。現在開催中のシングルリーグ戦「5★STAR GP 2021」への意気込みと、東京五輪柔道の女子52キロ級金メダリストの阿部詩(21=日体大)から得た〝新技のヒント〟を明かした。
【林下詩美インタビュー後編】
――31日に開幕した「5★STAR GP」の展望は
林下 2連覇は史上誰もやったことがないんですよ。そして今年、狙えるのは去年優勝した私しかいないので、それを達成して、夏生まれ夏デビューの林下詩美が最高の夏をお届けできればと思います。
――意識する相手は
林下 やっぱり(マーベラスから参戦する)彩羽匠さんですね。ほかにもたくさんの選手がいますけど、彩羽匠さんはイメージカラーが同じ赤ですし、パワーもありますし。何よりかっこいい。私と同じくらいかっこいいので、彩羽さんとの試合は、どちらが本当にパワーがあって、赤くてかっこいいかを競いたいと思います。あとは他団体と触れることってあまりないので…。
――王者として他団体のエースを迎え撃つのは初だ
林下 私は(スターダムの)看板を背負って、あちらはマーベラスの看板を背負って。負けられないですし、こういうのって、メチャメチャ楽しみですね。
――さすがプロレス好きだ。団体同士の抗争で印象に残っているものは
林下 パッと出てくるのは鈴木軍VSノアですかね。あの頃、私も「鈴木軍こわー」って思ってました。あのくらい殺伐な試合を? そうですね。私の負けはただの負けじゃないので。スターダムで一番の選手が負けたことになるので、そうならないためにも、何が何でも勝ちに行きたいと思います。
――最後に東京五輪のことだが、やはり中学からやってきた柔道が気になるのでは
林下 そうですね。(金メダルラッシュは)柔道をしていたものとして、本当にうれしいです。気になった選手? やっぱり阿部詩選手です。同じ「詩」っていう漢字もあって応援してました。きょうだいでメダルを取られて、それを5★STAR前に見ることができたので「私も頑張らなきゃな」って気合も入りましたし、やる気をもらえた試合でした。
――戦いのヒントも得たようだが
林下 はい。投げ技だけじゃなくて、寝技の攻防とか…。例えば詩選手が決勝で押さえ込んで勝ったあの技、腹包みとかいいヒントになりました。使える技はいっぱいあると思うので、研究材料にさせてもらえました! あとは…。
――なんでしょう
林下 阿部詩さん、落ち着いたらぜひ1回プロレスを見に来てください。面白いですよ!(終わり)