女子プロレス「スターダム」のハイスピード選手権(28日昼、エディオンアリーナ大阪第2競技場)の調印式が16日、オンラインで行われ、王者のなつぽい(25)とスターライト・キッドが静かに火花を散らした。

 キッドは「本来ならライバルのAZMから奪うのは私しかいないと思っていたけど、できなかった。あのAZMから奪取したなつぽい、さすがハイスピードフェアリーを名乗っているだけあると思います。だからこそ一番最初になつぽいに挑戦して、奪い取ってやりたいと思います」と闘志を燃やした。

 さらに「私が取ったら、もっともっと面白くしていきたいし、逆の立場でAZMやなつぽいと戦いたい。この話ももう少ししたら現実になるので。本物のハイスピードフェアリーを名乗っていられるのもあと少しの期間だけ。今回はこのベルトに〝ポイ〟されちゃうかもしれないですね」と挑発的なメッセージを送った。

 すると王者は「ベルトに〝ポイ〟ねえ。その心配はないかな。だってベルトが私のもとにいたがっている。分かるんだよね。ベルトさんは無理やり奪われたってうれしくないの。2人の戦いを見て、ベルトさんが私たちを選ぶの」と主張。

〝鉄人〟小橋建太もかつてベルトの気持ちを理解していたが、なつぽいも同じ能力の持ち主のようだ。

 最後は「今、どこを見ているの? ベルト? AZM? 視界に私はいるの? 私は心の会話をしたい。心の試合ができることを楽しみにしています」と挑戦者に呼びかけ、余裕の笑みを浮かべた。