女子プロレス「スターダム」は18日、10周年記念大会(3月3日、日本武道館)の会見を行い、ワールド王座戦を戦う王者・林下詩美(22)と挑戦者・上谷沙弥(24)が調印式を行った。

 会見で詩美は「赤いベルト(ワールド王座)をかけた試合が最後を締められないのは思うところもありますが、これがスターダム最高峰のベルトであることに変わりありません」とキッパリ。メインはジュリアVS中野たむの敗者髪切りで行われるワンダー王座戦に譲ったものの「団体対抗戦、髪切りマッチ。どれもスターダムの歴史に残る試合と思います。ただ、この赤いベルトの試合が、新時代のスターダムを象徴する試合になります」とプライドをにじませて防衛を誓った。

 しかしそんなことお構いなしに鼻息が荒かったのは上谷だ。かかり気味に「詩美さんがどう思うっているかなんか、どうでもいい。超えたい。この1か月間、赤いベルトのことだけを考えてやってきました。私にはまだ出していない技もある。この〝未来のスターダム〟の私が、みなさんが驚く結末をお見せします」と叫ぶと、つかつかと詩美に歩み寄り「私の覚悟分かってるのかよ」との言葉と共にビンタを一閃。詩美は「後輩の反抗期は大歓迎ですよ。妹の反抗期は許さないけど」と得意の大家族ネタをぶちかましていた。