26日の女子プロレス「スターダム」東京・後楽園ホール大会に、シードリングの高橋奈七永(42)と世志琥(27)が乱入した。

 ともにスターダムOGでもある2人は、メイン後に今年を振り返る映像が流れた後、所属選手がそろうリングに登場。観客席からどよめきが起こる中、まずは奈七永がふてぶてしく「どうも、お久しぶりです、スターダムさん、私は初代ワールド王者の高橋奈七永です。今日はちょっと偵察に来ました」とあいさつ。続いて世志琥が「スターダムにうちらと試合できる骨のあるやつはいねえのかよ。ロッシーでもいいぞ。岩谷! おめーが女子プロレスのアイコンだったらよ、久々にうちとタイマンはれよ」と話し、岩谷麻優ににらみを利かせた。

 これに岩谷は「世志琥ちゃん、スターダムに出たいの? 自分は10年間、このリングでスターダムを守ってきた。けど、あんたたちはスターダムからいなくなった。ここに上がるのはそんな簡単なことじゃないよ?」とバッサリ。すると迎撃に飯田沙耶、スターライト・キッドが名乗り出るが、奈七永が「飯田にキッド? おこちゃまたちじゃ相手になんないんだよ。麻優出て来いよ!」と返した。会場が異様な空気に包まれる中、岩谷とにらみ合った世志琥は「うちはテメーとシングルやるまで逃げも隠れもしねえからな。楽しみにしとけよ。テメーらに、本当の女子プロレスを見せてやる!」と宣戦布告しリングを降りた。

 その後取材に応じた2人は「これからシードリングが女子プロレスをかき回していくから。今日はそのまず第一歩!」(奈七永)、「こっちが(岩谷と対戦したいと)話を振っても何の反応もなかったから、それなら行くしかねえだろ。売られたケンカも買えないようじゃダメだな」(世志琥)と話し会場を後にした。

 対して乱入を許してしまったスターダムのロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは「1年の最後に爆弾が落ちてきたが、それもスターダムらしいかと…。これが来年につながるかつながらないかは分からない。こっちに上がるか、あっちに上がるかとか興行的な問題はあるが、選手が名乗り出て、やりたいのならばやった方がいい。個人的には『よくやってきたな』との思いがあります。5年前のいろんなことが…」と話した。このままスターダムVSシードリングの団体対抗戦につながるか、それとも…。