20日の女子プロレス「スターダム」エディオンアリーナ第1競技場大会で行われたワンダー王者のジュリア(26)とSWA世界王者・朱里(31)の2冠戦は、30分フルタイムドローで互いが王座を防衛した。

 王者同士にしてユニット「ドンナ・デル・モンド」の同門対決は、ハイレベルな打撃、グラウンドの攻防の連続だった。朱里の強烈なキックに苦しめられたジュリアだったが、東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞した業界の「顔」の意地で反撃に転じていく。

 死力を尽くした激闘は、残り試合時間がわずかになっても互いに一歩も譲らない。ジュリアがヘッドバットをヒットさせれば、朱里はバックブローで応戦。両者ダウン状態となったところで時間切れのゴングが鳴らされた。

「2冠、取れなかったわ。朱里はやっぱり強かった。朱里と試合ができて本当に良かった」(ジュリア)

 またスターダムは来年1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会のダークマッチで提供試合を行うことが決定。対戦カードは26日の東京・後楽園ホール大会で発表される。