女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・ジュリア(26)がデビュー3周年の節目を勝利で飾った。

 29日のV2戦(東京・後楽園ホール大会)では、ひめか(23)と対戦。お騒がせユニット「ドンナ・デル・モンド(DDM)」の同門対決は激闘となった。戦前の舌戦から漂う不穏な空気そのままに、序盤から場外乱闘を繰り広げるなど荒れた展開に。体格で劣る王者は、定石通り関節技で崩しにかかった。

 挑戦者からラリアートやジャンピングニーなどダイナミックな反撃を受けたが、エルボー連打や会場に骨の音が響く頭突きで応戦。最後は相手の巨体をグロリアスドライバーでマットに突き刺し3カウントを奪った。

「さんざん生意気な口を叩いてくれたね。もう一回、出直して来たら戦ってやってもいいよ。生意気なやつは嫌いじゃないから」

 昨年11月のスターダム入団後、肉体改造に着手した。今年6月からはパーソナルトレーナーのもとに週4~5日通う。「なぜ肉体改造かっていうと、最も簡単で分かりやすい『変化』ができるから。お金と時間も増えたしね」と語る。

 食生活もガラリと変え、朝食からステーキをほうばる。効果は抜群で、見違えるような筋肉質の体になった。「胸の谷間が筋肉になって、カチカチだよ。ピクピクって動かせるようになったんだ。(バストサイズが)5カップ下がったし…。まっ、これも女の勲章だよ(笑い)」

 V3戦の相手には小波(24)を指名。最後は観客に「こういうのあんまり好きじゃないけど、ありがとう」と柄にもない言葉を口にして拍手を浴びたジュリアが、過酷な防衛ロードを進み続ける。