女子プロレス「スターダム」のワールド王者・岩谷麻優(27)が過酷な防衛ロードを覚悟した。前夜の横浜大会で朱里(31)を退けV4に成功した王者は、4日に「顎関節症みたいな感じになっていて痛いし、アザもできました…」と激闘を振り返った。

 米UFCでも活躍した猛者に勝った代償は大きく、試合中に5分ほど一方的に蹴り続けられるサンドバッグ状態だっただけに無理もない。試合後にはコメントブースに現れたマーベラスの彩羽匠(27)が18日東京・後楽園ホール大会での挑戦を表明した。

 偶然居合わせたロッシー小川エグゼクティブプロデューサー(63)は「検討します」と即答。岩谷は状況が出来過ぎだとして「陰謀でしょうね。会社が私を攻撃している」と訴える。ともあれ、彩羽には2月の一騎打ちで敗れており油断できない相手となる。

 挑戦者候補には「5★STAR GP」を制した林下詩美(22)も控えており、「陰謀がありますから。勝ってもすぐに組まれる可能性があるんじゃないでしょうか」と29日後楽園大会での防衛戦も見据えた。

 ベルトを守り続ければ10月だけで3回のタイトル戦を強いられるのに加え、彩羽、林下との試合は消耗戦となるのは確実だ。だが岩谷は「あえて痛めてるところを酷使して乗り越えてやろうと思うんですよ。とりあえず今はあごが痛いんで、カラオケに行きます。せっかくなんで痛みを楽しんでしまえ!と」。もはや破れかぶれなのか、それとも――。女王は待ち受ける強豪だけでなく、団体の陰謀(?)とも戦い続ける。