女子プロレス「スターダム」は8日、オンライン記者会見を行い、10月3日に神奈川・横浜武道館大会を開催すると発表した。

 スターダムは当初、8月22、23日の2デイズで横浜武道館でのビッグマッチ開催を予定していたが、8月に2人の新型コロナウイルス感染が確認されたため急きょ中止になっていた。

 ロッシー小川エグゼクティブ・プロデューサー(EP=63)は「8月22、23日の2日間で予定していましたが、1日に凝縮して行います。今こそスターダムの力を世界に示したいと思います」と話し、カードを発表。

 ワールド王者・岩谷麻優(27)が朱里(31)を迎えてのV4戦や、ワンダー王者・ジュリア(26)が中野たむを迎えてのV1戦、ゴッデス王者の林下詩美(21)、上谷沙弥(23)組が舞華、ひめか(23)組を迎えてのV1戦など、8月の横浜大会で予定されていたタイトル戦をスライドして行うことが決まった。

 会見ではワールド王座の調印式も行われ、それぞれコメント。朱里は「改めて決まったことに嬉しく思っています。9月5日に…、大好きだった母を亡くしました。一番、自分のことを応援してくれた母です。必ず自分が赤いベルトを巻いてその姿を天国の母に見せたいと思います」と、涙をこらえながら58歳で亡くなった最愛の母・近藤ルーシーさんに捧げる勝利を誓った。

 受けて立つ岩谷は「赤いベルトをかけて朱里選手とやれるのは嬉しいが、本当に強い選手だと思う。さらに感情も爆発してくるだろうし、油断できない。気を引き締めてこの戦いに挑みたいと思います」と力を込めた。