女子プロレス「スターダム」のワールド王者・岩谷麻優(27)がやり場のない思いを告白した。

 スターダムは8月22、23日の2デイズで開催を予定していた夏のビッグマッチ、横浜武道館大会の中止を21日に発表した。新型コロナウイルス感染者が1人確認され中止となった15日の大阪大会の後、全選手に行ったPCR検査で新たにもう1人の感染者が見つかったことを受け公式ホームページ上で「お客様の安全確保を最優先に考えまして、スターダムとしましても苦渋の判断でございますが、中止・延期となりましたことをお知らせいたします」とした。

 これに22日に朱里(31)を迎えてのV4戦に臨むはずだった岩谷は「朱里選手は過去のタイトル戦で一番強い相手だったと思うから、メチャクチャ気合入れて気持ちを高めてたんですよ。それに今回は2連戦なので、もし22日に防衛できたら23日も…って考えていたので。ボロボロになっても2日連続防衛というのを目指していたんです…」と肩を落とす。

 さらにコスチュームを2日目で新しい物にするサプライズを用意していたと明かして「実はそれが今日(21日)この後届くんですよ。それなのに…」とため息をついた。

 もちろん、どんなに対策をしても感染者が出てしまうコロナの脅威は理解している。だからこそ「本当に、仕方ないことだってわかってます。でもモヤモヤが止まらない。2連戦に向けてやる気満々で覚悟を決めて気合を入れまくっていたんで。正直今は落ち込みがハンパないです」と気持ちの持って行き場所がないというわけだ。

 それでも最後は27日発売の自伝「引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで」を手に「でもこの本を読んだらだいぶ元気になりました。読むと力が出る本ですね」と露骨な宣伝。「9月に始まっても一戦一戦大事に戦おうと思います。だって、つぎまたいつ試合ができなくなるか分からない。これからは試合ができる喜びをかみしめながら戦いますよ」と前を向いた。