【スターダム】木村花さん追悼10カウント 岩谷「花と戦うはずだった幻のビッグマッチやる」

2020年06月22日 16時35分

ビジョンの花さんに黙とうがささげられた

 女子プロレス「スターダム」のワールド王者・岩谷麻優(27)が、激震に見舞われた団体を上昇気流に乗せる。21日の新木場大会で3か月ぶりに興行が再開され、岩谷は5月23日に急死した木村花さん(享年22)への思いを胸に来年の旗揚げ10周年興行に向けてけん引する覚悟だ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月24日の後楽園大会を最後に興行を中止してきたスターダムが、ファンクラブ限定興行から再開した。試合前には花さんの追悼セレモニーが行われ、ビジョンに映し出された故人に10カウントゴングがささげられた。

 その後、花さんの盟友、ジャングル叫女(29)がリングに上がり「まだ自分の中で気持ちの整理がついてなくて。戦える状態ではなく、欠場させていただくことになりました」と頭を下げるひと幕もあった。

 再開の喜びと中心選手の一人を失った悲しみが交錯するリングで岩谷は、赤いベルトを携えメインの8人タッグ戦に出場。最後までファンを沸かせ、王者の務めを果たした。試合中には見せなかったが、岩谷も花さんへの特別な感情を抱いてリングに立っていた。

「私の中では、大田区総合体育館での防衛戦の相手に指名するつもりだったんです。もともと(現WWEの紫雷)イオさんがライバルで、その後が花月で、次は誰だろうって思った時、ぼんやりと『次は花かな』って思い始めたところだった。それで初めての大田区でベルトをかけて戦えたらなって」。4月29日に予定されながら、コロナ禍で中止となったビッグマッチで戦うことを想定していたという。

 花さんの実力を誰よりも認めていたからこそで「自己プロデュース力がすごかった。あと(1月4日の新日本プロレス)東京ドーム大会に出た後『女子プロレスだからって、なめられたくない』って言ってたのがすごく残ってます。私も同じことを思ってるので。でも、なんか花らしい気もしますよ。急にいなくなっちゃうところが」としのんだ。

 新たな目標も芽生えた。3人目のライバルと戦うはずだった“幻のビッグマッチ”の実現だ。「大田区、なくなっちゃったけど必ずやりたいですね。そのために頑張る。あとは来年、団体が10周年なので両国国技館でまたやりたい」。メモリアルイヤーに向けてエースが走り続ける。