新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月24日の後楽園ホール大会を最後に興行を中止してきた女子プロレス「スターダム」が、21日の新木場大会で興行を再開した。

 大会開始前には5月23日に急死した木村花さん(享年22)の追悼セレモニーが行われた。大型モニターに、在りし日の姿が映し出されると10カウントゴングささげられ、選手やファンがしのんだ。またその後、花さんの盟友・ジャングル叫女(29)がリングに上がり「まだ自分の中で気持ちの整理がついていなくて戦える状態ではなく、欠場させていただきました」と報告。「今より何倍も何十倍も強い覚悟と心でまたリングに必ず戻ってきますので、信じて待っていてください」と頭を下げた。

 試合は5試合が行われ、メインは“お騒がせ女”ことジュリア(26)率いる「ドンナ・デル・モンド」(ジュリア軍)が、ワールド王者の岩谷麻優(27)率いる「STARS」と8人タッグ戦で激突。戦前から予告されていた通りジュリア軍は新戦力を投入し“ジャンボプリンセス”こと、有田ひめか改め、ひめか(23)が登場した。ひめかは今年アクトレスガールズを退団しており、全日本プロレスの秋山準(50)からジャンピングニーを伝授された大器だ。

 試合は、ひめかがアルゼンチン式背骨折りで飯田沙耶(23)を撃破し存在感をアピール。試合後マイクを持つとジュリアは「この3か月間、自粛自粛でいろんなことがあり、みんなつらかったし苦しかったと思います。我々もそうです。でもスターダムはここで止まるわけにはいきません。いろんなものをはじき飛ばして前に、前に、進んでいかなきゃいけない。スターダム全員で盛り上げていくんで、諸君は楽しんで、いつも通り…いや、いつも以上に応援のほどよろしくお願いします」と話し再出発に力を込めた。