女性ファン獲得を強く意識していた木村花さん コスチュームに強いこだわり

2020年05月25日 16時35分

「5★STAR GP」で優勝し、ポーズを決める花さん(19年9月22日)

【取材の裏側 現場ノート】女子プロレス「スターダム」に所属した木村花さん(享年22)は常にファンの目を意識している選手だった。「テラスハウス」出演が決まった直後のこと。「まだ番組名とか詳しくは言えませんけど…」と前置きしながら「私の目標のために、すごくプラスになるであろう番組に出られそうなんですよ。目標は、女子プロレスをもっと一般の人に見てもらうことです。特に女性ファンを増やしたい」とうれしそうに話していたことを覚えている。

 実はコスチュームにもその強いこだわりが表れていた。華やかなコスチュームが多い女子プロ界でも特に目立つ色彩豊かさで、ピンク色のド派手な髪の毛もあってファンの目を引いた。入場時にはガスマスクやエアガンを身につけ、独特の世界観を演出。花さんは「女の子のファンを増やすために、かっこいい感じにしたいんですよ。メークとか髪の毛も、男性よりも女の子に『かっこいいな』『マネしたいな』って思われることをいつも意識してるんです」と語っていた。オーストラリアの人気ユニット「ナイフ・パーティー」の代表曲「Internet Friends」で入場する姿は圧巻だった。

 そんな花さんがひそかな目標としていたのが、東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」だ。昨年の「5★STAR GP」で優勝した際「私、そういう賞とかと無縁な人だったんでこっそり新人賞を狙っていたんですよ。それはダメだったんで、次は女子プロレス大賞を狙います。今年はチャンスっしょ!」と拳を突き上げた。結局受賞はならなかったが、続けていれば近い将来…いや今年にも実現させていたはず。早すぎる死が悔やまれて仕方ない。

(プロレス担当・前田 聡)