女子プロレス「スターダム」の木村花(22)が1日、WWEで活躍する紫雷イオ(29)の言葉を胸にワールド王座奪取を誓った。リーグ戦「5★STAR GP」覇者として、14日の東京・後楽園ホール大会では王者ビー・プレストリー(23)への挑戦が正式決定。「パワフルで強いと純粋に思います。頭を使って倒しにいきます」と意気込みを語った。

 2016年3月のデビューから所属したW―1を離れ、4月1日付でスターダムに入団。所属になって初めての王座挑戦は、ベルトへの特別な思いを持つ。昨年1月5日にタッグのゴッデス王者としてV5戦に臨んだ時のこと。入場時にベルトを忘れる大失態を犯した。防衛には成功したものの、試合後に当時のエース、イオから「所属じゃないあなたには価値が分からないと思うけど、うちのベルトをなめないでくれない」と激怒されたという。

「確かに『ベルトの価値』は分かっていなかった。でも最近所属になって、あの時怒られたことが身に染みてきました。そうしたらだんだん、赤いベルトを巻いて、あの人(イオ)のこだわりとか、積み重ねたものとかを感じてみたくなってきたんです」。最多防衛記録「V14」を記録したイオのイメージが強く残るベルトを初戴冠し、エースの座を継承する。