女子プロレス「スターダム」のジャングル叫女(27)が、初の至宝取りに燃えている。

 ワールド・オブ・スターダム王者の花月(26)に挑戦する14日の東京・後楽園ホール大会に向け「どん底から自分でつかみ取ったチャンスです。団体の8周年大会のメインですし、これは自分に追い風が吹いているととらえています」と語り、表情を引き締めた。

 昨夏から苦しい時期が続いた。昨年8月にデビューし、プロレス大賞新人賞を受賞した驚異の新人、林下詩美(20)に踏み台にされた。だが「本当なら辞めちゃうとかの話かもしれないけど、ここで辞めたら負けだと思った。林下詩美の存在が私の感情を引き出してくれたかもしれない」と闘争心を呼び起こされた。

 8日にはレスリング女子で五輪3連覇を含む世界大会16連覇を果たした吉田沙保里(36)が現役引退を発表。母校・至学館大の偉大な先輩で、プロレスラーとして2015年にデビューした後に、ポスターとチケットを持ってあいさつに行ったこともある。

「吉田さんの活躍を見て感動したし、刺激をいただいた。今度は私がベルトを取って、後輩たちに夢を与える存在にならなくちゃいけませんね」。密林パワーを全開させ、目標だった赤いベルトを腰に巻いてみせる。