これも期待の表れか。女子プロレス「スターダム」に所属するタレントの“ビッグダディ”こと林下清志(53)の三女、林下詩美(うたみ=19)に早くも主力勢から「包囲網」が敷かれた。

 12日の後楽園大会で鮮烈デビューを果たし、シングルのリーグ戦「5★STAR GP」(18日、東京・新木場1stRINGで開幕)の出場メンバーに大抜てきされた。前日会見では「デビュー2戦目での出場になりました。厳しい試合になると思いますが、試練の場だと思っています」と意気込みを語った。

 デビュー戦の様子はワイドショーでも取り上げられるなど反響は大きく、所属選手にも火がついたようだ。詩美とは別ブロックで出場するエースの岩谷麻優(25)は「もともとプロレスが好きだったので、彼女はセンスがある。1年後は怖い存在になりますよ。あわよくば決勝で当たるかもしれない」と優勝決定戦(9月24日、後楽園)での対決を見据えた。

 またワンダー王者の渡辺桃(18)も「ロッシー小川社長からも『エース確定』と言われている選手ですし、ライバル視するところがあります」と警戒心を強めた。

 主力勢の反応に対して詩美は「そう言ってもらえるのはうれしいことです。プレッシャーも感じますけど、結果を出したいです」と謙虚だった。

 デビュー戦を観戦した父の清志からは「ヒールっぽい」と言われた。入門前は新日本プロレスの矢野通(40)の極悪殺法が好きだったが「今は考えていません。今のスタイルで全力で戦います」と正攻法で過酷なリーグ戦を戦い抜く決意だ。