【スターダム】中野たむ「電流爆破の直前に震えていた私に紫雷イオ選手が…」

2018年06月07日 16時30分

たむ(右)とタッグを組んだイオ

【東京プロレス娘のスイーツトーク】紫雷イオ選手とは4月1日の愛知・名古屋国際会議場大会でタッグを組ませていただき、電流爆破のリングに立ちました。発端は3月4日の新木場大会。夏すみれ選手からルール自由のシングルマッチを要求され、とっさに出た言葉が「電流爆破」でした。反対意見ばかりの中で「最初で最後」と3月25日にイオ選手の爆破戦出場が正式決定。名古屋大会のわずか1週間前のことでした。

 ユニットではずっと対峙してきたイオ選手とのタッグは当時、全く考えられないことでしたし、そもそも私のワガママに無理やり巻き込んだ形でした。コミュニケーションもうまく取れず、作戦を練ることもできないままの試合でした。

 試合直前、気が気でなかった私は入場口で震えていました。「一人きりで戦うんだ」という気持ちで祈っていると「たむ」と不意にイオ選手から呼びかけられました。振り向くとその鋭い眼光に目まいがした直後、イオさんの腕の中にいました。「しっかり」。ひと言でしたが、私は女子プロレス界の頂点の選手に人生で最大のチャンスを頂いたのだとその時、確信しました。

 先日、イオ選手の退団が発表されました。当時の彼女の言葉の本当の意味が、私の中でジグソーパズルのようにきっちりとハマりました。団体にとって大きすぎる痛手と思われる方も多いでしょう。ですが、私はあの日、イオ選手がくれた最初で最後のチャンスをまだずっと持っています。

 ほかにもイオ選手はたくさんの種をまいてくださいました。それが、これからどう開いていくのかを見ていただくのも、新しいスターダムの楽しみ方にしていただきたいです。電流爆破の煙が立ち込めるリングから花道を歩く逸女の姿を、私は一生忘れることはありません。