女子プロレス「スターダム」は8日、都内で会見し、23日の東京・後楽園ホール大会でワンダー・オブ・スターダム選手権を開催すると発表。王者・紫雷イオ(28)に「シンデレラ・トーナメント」を優勝した渡辺桃(18)が挑戦する。

 調印式で渡辺は「シンデレラになったことが自信になった。偶然ではなく実力だと証明したい。このベルトを取って紫雷イオの時代を終わらせ、私の時代を築きたいと思います」と王者を前に堂々とした口調で宣言した。

 2月18日の後楽園大会で同王座への初挑戦を実現させてから約3か月で、再びチャンスを得た。当時はメインを務めた経験がほとんどなく、調印式の場でも緊張を隠せなかった。だが今は違う。

「優勝するのが難しいトーナメントを制した事実があるので、あの時とは違います。(最近は)メインに立つことが多くなり、自分に自信が持てている」と強調すると「イオさんがいるから、スターダムが人気がある感じがする。だけど紫雷イオだけじゃないというのを見せたい」と話し、表情を引き締めた。

 一方、この日、28歳の誕生日を迎えたイオは「紫雷イオの時代を終わらせると言われたけど、誰が終わると思っているのでしょうか? 終わるわけないでしょ。会場を凍りつかせる試合を先輩として見せ、最多防衛記録を更新します」と余裕の表情だった。

 5日の新木場大会では花月(25)の挑戦を退けて「V10」の同王座最多防衛記録を樹立した。「V11」が懸かるこの一戦から、防衛回数をさらに積み上げていく構えだ。同じユニット「クイーンズ・クエスト」に所属する先輩・後輩対決は白熱した展開になりそうだ。