女子プロレス「センダイガールズ(仙女)」19日の東京・後楽園ホール大会で、約1年9か月ぶりに女子頂上対決が実現した。

“横綱”こと里村明衣子(38)が、女子プロ界のエース・紫雷イオ(27)とシングルで激突。2人が初めて一騎打ちしたのは2014年4月の新宿大会で、その後は両団体のリングで3度のシングルが実現し、いずれも双方の至宝王座が懸けられた一戦だった。

 これまでの対戦成績は2勝2敗の五分で迎えた一戦は、トップ対決にふさわしい内容だった。1日の電流爆破戦で大やけどを負った両太ももが完治していないイオがトペ・スイシーダにスワンダイブ式ミサイル弾を決めると、里村も負けじと急角度の岩石弾からSTFで応戦する。

 一進一退の攻防が続いた後、14分過ぎにはイオの月面水爆弾を剣山で迎撃に成功したが、両者がダウンしてカウントが数えられる壮絶な展開となる。イオの月面水爆3連弾を全て防いだ里村は、残り30秒で必殺のデスバレーボムを決めるが、3カウントは奪えず、20分時間切れ引き分けに終わった。

 試合後はお互いに健闘をたたえ合い、再戦を約束。里村は「またタイトルに挑戦しますよ。(浜田)文子に負けてから自信を失っていたけど、今日で取り戻しました」。「ワールド王座次期挑戦者決定戦」(1月6日、新宿)で浜田に敗れたが、早急に仙女の至宝奪還に動くことを決めた。

 この日のメインで同王座を奪った浜田にはDASH・チサコ(29)が次期挑戦者に名乗りを上げているが、38歳の横綱も再び頂点に向けて動きだした。