女子プロレス「センダイガールズ」のワールド王者・橋本千紘(25)が13日、タイトル戦線からのベテラン勢締め出しを宣言した。

 17日の後楽園ホール大会では浜田文子(36)と組み、里村明衣子(37)、アジャ・コング(47)組と激突する。昨年10月に初代王者だった里村から王座を奪取し、9月には防衛戦で退けた。またアジャには1月に同王座を奪われたが、4月に奪還に成功するなどタイトル戦で退けたベテラン2人が相手とあって「まとめて倒すイメージしかない。真のチャンピオンになった強さを見せたい」と丸太のような腕に力を込めた。

 師匠の里村からはこの試合で次期挑戦権を狙うと予告されたが、橋本は「若い選手と戦ってベルトの価値を高めていきたい。ベテラン勢に食いつかれるようではダメ。自分の世代で引っ張っていきます」と一蹴した。

 10日には刺激的な出会いもあった。母校の東京・安部学院高レスリング部へ練習に訪れたところ、格闘技イベント「RIZIN」で活躍するシュートボクシングの“絶対女王”RENA(26)と初遭遇。年末に向けてレスリング技術の取得に励んでいた。

 RENAも「センダイガールズの方ですよね?」と橋本の存在を知っており、同世代ということもあって、あっという間に意気投合。RENAが所属するシーザージムでの合同練習にも誘われたという。「スター性を感じました。MMAの世界を引っ張っている存在だと存じていますし、若い力で業界を引っ張っていく気持ちは同じです」と橋本は笑顔を見せた。プロレス界の“絶対女王”を目指し、まずは11・17決戦で結果を残してみせる。