女子プロレス界の横綱・里村明衣子(37)が13日、愛弟子の橋本千紘(25)に王座奪還を厳命した。

 センダイガールズ夏のビッグマッチとなる15日の新潟市体育館大会メーンでは、ワールド王者の松本浩代(31)に橋本が挑戦する。里村は決戦直前の橋本を「2度も王座から転落してベルトを流出させたから、その責任を感じている。松本選手に1回ベルトを取られたけど、それでも取りに行きますからね。悔しさをバネにしてパワーが増している」と分析した。

 東京スポーツ新聞社制定2016年度プロレス大賞新人賞に輝いた橋本は、王者として2017年を迎えたが、1月にアジャ・コング(46)に敗れて王座陥落。4月に奪還を果たすも、6月10日札幌大会で松本に敗れ、再びベルトを流出させた。実はその時、里村は自らが奪還に動く構えだったが、橋本が「もう里村さんの時代じゃない」と豪語したため、リターンマッチを認めたという。

「今の橋本は私も敵に回している。なら昨年の里村対紫雷イオのタイトル戦の内容を超えるべきでしょう。もう一度頂点に立って、ベルトを巻いてもらいたい。そうしたら私が挑戦に行きます」

 昨年10月16日仙台大会以来となるタイトル戦での師弟対決を見据え、ゲキを飛ばした里村。メーンを託した後輩にその思いは届くか。