伊調馨(32=ALSOK)がプロレス大賞の表彰状授与者に名乗りを上げた。昨夏のリオ五輪レスリング女子58キロ級で女性初の五輪4連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞した伊調にレスリング特別表彰、財団法人・東京スポーツ新聞格技振興財団特別賞が授与された。所用のため遅れて会場に駆けつけたが「2016年は私にとって忘れられない1年になりました。17年も負けないような年にしたい。今後もレスリングをお願いします」と壇上であいさつした。

 レスリング特別表彰を受賞した登坂絵莉(23=東新住建)、川井梨紗子(22=至学館大)、土性沙羅(22=同)と同じテーブルに座り、後輩たちと歓談。新人賞を獲得し、金色のド派手なドレスでレスリング時代とまるで姿が変わったセンダイガールズプロレスリングの橋本千紘(24)と対面すると「どこの店(の人)~!?」と驚きの声を上げた。

「伊調さんに会いたかったんです」と話す橋本に「プロレスラーらしくなったね。もう『ちっち』(愛称)って呼べないよ~。期待の星だ!」と橋本の腕をパンパン叩いて鼓舞。「いつかMVPを取るので、その姿も見てください」と橋本がお願いすると、伊調は「その時は私がちっちの表彰状を授与しますよ!」と、なんとプレゼンター役を買って出た。大忙しの日々を送る伊調も、この日ばかりは女子レスリングの後輩たちの活躍に目を細めていた。