改名した世志琥と復帰戦 高橋奈七永「私が彼女を守る」

2016年02月12日 16時00分

世IV虎改め世志琥(中)は「スーレーパゴダ」をバックにジャンプ!左は高橋代表、右は南月たいよう専務

【ミャンマー・ヤンゴン11日発=小坂健一郎】女子プロレス「シードリング」が当地で会見を開き、昨年5月に現役を引退した元女子レスラーの世IV虎(よしこ=22)が3月7日の東京・後楽園ホール大会で現役復帰すると正式に発表した。リングネームを「世志琥(よしこ)」に改めて再スタートを切る。復活した女子プロレス界のエース候補を、高橋奈七永代表(37)は完全バックアップすることを誓った。

 

 高橋代表は会見で「私たちにとってうれしいお知らせをさせていただきます。新しい仲間が加わることになりました」と切り出すと、世志琥が2月1日付で所属選手になっており、3月7日の後楽園大会で現役復帰することを明らかにした。

 

 緊張した面持ちで白いシードリングのジャージーに身を包んだ世志琥は「いろいろとお騒がせしましたが、どうしてもプロレスをやりたくて、入団させていただくことになりました。今後、大好きなプロレスができることに感謝したいと思います」と頭を下げた。

 

 昨年2月22日にスターダム・後楽園大会で行われた安川惡斗(あくと=29、引退)戦が“凄惨マッチ”になり、この騒動により5月31日付で現役引退を発表。6月14日に引退セレモニーを行った。だが11月25日のシードリング後楽園大会を観戦し、リングへの気持ちが再燃した。

 

 1月11日の後楽園大会では観客席から“乱入”して高橋のセコンドに就くと、本紙に復帰への思いを口にした。シードリングとの話し合いを重ねると同時に、1月いっぱいで働いていた職場を辞め、プロレスに専念する環境をつくった。この日も早朝から市内をランニングするなど、体づくりも開始。さっそく12日のチャリティープロレス大会(ヤンゴン市Thein Phyu競技場)で“セコンド出陣”する。

 

 またリングネームの変更については「前の名前に負けたくなかった。前よりインパクトあるのにしたいのが一番(の理由)」と説明した。さらに復帰戦では、昨年1月以来となる高橋との師弟対決が決定。世志琥はそれまでの謙虚な姿勢を一変させ「オメーには絶対に負けねーかんな! 覚えとけよ!」とヤンキー口調も復活させた。

 

 一方で復帰については古巣のスターダムやセンダイガールズの里村明衣子(36)から「筋が通っていない」と疑問の声が上がっていたのも事実。これに対して高橋代表は「関係者の方には私から連絡を入れさせていただいたり、できる限りのことはしています。一人の才能を持った選手が戻ってきてくれたんだし、その純粋な気持ちを守ってあげる団体でありたい。自分が守ります」と決意を込めた。心身ともに生まれ変わった“乙女”が約1年ぶりによみがえる。