女子プロレス大賞の紫雷イオ「娯楽として浸透させたい」

2016年01月17日 10時00分

女子プロ大賞決定の際はセクシーポーズを披露したイオ
女子プロ大賞決定の際はセクシーポーズを披露したイオ

 2015年度の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で女子プロレス大賞を受賞したスターダムのワールド・オブ・スターダム王者、紫雷イオ(25)が、16年にかける思いを激白した。業界全体の問題点を厳しく指摘した上で、新たなファン層の獲得に動くことを表明。“天空の逸女”は女子プロブームの再燃を目指す。また次世代のホープ・彩羽匠(23=マーベラス)は、新たな領域への挑戦を誓った。

 

 ――昨年12月23日の後楽園大会で里村明衣子(36=センダイガールズ)からワールド王座を奪還。王者で新年を迎えた

 

 イオ いろいろあり過ぎて状況を回復させることに集中しましたが、今年は上昇気流に乗せたい。自分もスターダムもトップを走り続けたいので、いろんなことにチャレンジしたいです。

 

 ――昨年は世Ⅳ虎対安川惡斗の試合が“凄惨マッチ”として話題になったり、主力の離脱が続いた。団体をどう変える

 

 イオ 米国遠征(昨年10月)は規模を広げたいし、メキシコとか違う国にも進出したい。それに男子のプロレスは徐々に(ブームが)きてるじゃないですか。女子はまだまだマイナー感が強いので、カッコいいメジャーなイメージに変えたい。ブームは一過性で終わるけど、カルチャー、娯楽として浸透させたい。

 

 ――具体的には

 

 イオ 長い目で応援してくれる男性ファンは大事ですが、女子プロ界は男性ファンを取り合っている。スターダムは若い女性をファンに取り込みたい。今はアイドルブームなので若い女性のバイタリティー、女子力が注目されている気がする。それをプロレスで見せられるのは、スターダムかなって。普通っぽい女のコが命を張って魂を燃やし、汗だくになって勝ち負けを争っている姿に勇気や親近感を持ってもらえると思う。

 

 ――AKB48などのアイドルグループは普通っぽさが人気を得た

 

 イオ 自分たちとそう変わらないのに、ステージに上がったら輝くところに共感する。「私たちは普通だけどリングに上がったら輝くんだぜ!」というところを見せることが大事。特にうちの選手って普通っぽい。私もそう言われるし、岩谷麻優(22)なんてガリガリですし(笑い)。

 

 ――若い女性層にアピールしたいと

 

 イオ 今は「女子レスラー」という肩書でテレビとかに呼ばれていると思うので、ブランド力をつけて「スターダム」「紫雷イオ」に声がかかるようにしたい。バラエティーデビューもしたいな。それに昨年は、ももいろクローバーZさんとコラボして、モノノフ(ももクロのファン)さんがスターダムの会場に来てくれた。今年は、もっと絡みたい。

 

 ――1980年代はクラッシュギャルズ(長与千種、ライオネス飛鳥)が空前の女性人気を誇った

 

 イオ 生で見てないので100%まで語れないですが、宝塚的な人気だったと聞く。親衛隊がいて、女性が泣きながら応援していたって。青春をささげて応援しているうら若き乙女たちが、今は女子プロ界にいない。そういうファンが欲しいです。

 

 ――24日には大阪市東成区民センター大会、2月28日には大阪市生野区民センターを控える

 

 イオ 月イチで大会を開催します。フリーの時代に大阪プロレスの試合に何度か出ていて、大阪は「第2のふるさと」的な感じ。来年、再来年には府立の上(エディオンアリーナ大阪第1競技場)でやりたい。地固めとして今年は毎月、大阪にはせ参じ、王者のうちに防衛戦をやりたい。

 

 ――最後に

 

 イオ ドンドン新しい選手が入ってほしい。そのうち自分も辞めるわけだし「自分がいた世界はこんなにすごかった」と言えるように盛り上げてから辞めないといけないですからね。それは自分の使命だと思います。