宮城・仙台市を拠点に活動するセンダイガールズ(仙女)が「あの日を忘れない~未来へ~」(11日、東京・新宿フェイス)を開催した。

 仙女は、東日本大震災の影響で一時は活動を休止した。里村明衣子代表(35)によると「東京の方や県外の方にも助けてもらった。その感謝を届けたい」と今年の1月から今大会を計画。活動再開以降、初の東京進出となった。

 大会開始前、マイクを取った里村は「4年前の今日、日本中が一変した。そして日本中が一丸となって、私も含め(被災地を)助けてもらった。そして、今日ここに立っていられる」と東京のファンに感謝の言葉を贈り、選手全員で1分間の黙とうをささげた。

 ロビーには募金箱も設置。また、休憩時間前には里村ら団体メンバーが石巻市を訪れた映像が流れ、被災地の現状がリポートされた。

 しかし、試合になると新人の激闘から、コミカルなタッグマッチまでバラエティーに富んだ内容でファンは大盛り上がり。里村は木村響子(37)と一騎打ちを行い、結果は時間切れドロー。完全決着はならなかったが、ファンから万雷の「里村コール」が送られた。

 大会終了後、里村は「試合では結果が出せず、締められなかった部分もあるが、今日という日をお客さんに温かく迎えてもらった。気持ちがうれしかった」と大会成功に感慨深げな表情だった。