スターダムの人気者・宝城カイリ(26)が26日、鉄人襲名を誓った。小橋建太(47)プロデュース興行「Fortune Dream2」(12月10日、後楽園ホール)で宝城は、センダイガールズの女王・里村明衣子(35)と対戦する。

 現役時代は接点がなかったが、鉄人は特別な存在だった。2012年1月にデビューした宝城は練習生時代、スターダムのロッシー小川社長から「目標とする選手を作った方がいい」と助言された。そこで選んだのが小橋だった。

 当時、ファンからたまたまもらったDVDが「小橋特集」で、2005年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞ベストバウトに選ばれた佐々木健介との試合(7月18日、ノア東京ドーム大会)に感動と興奮を覚えたという。その目標通り、ビジュアル系にもかかわらず、打たれ強さに定評のある人気レスラーに成長した。

 そんな宝城に注目した小橋から今回のオファーを受けた際には「1番になるのは大事だけど、オンリーワンの存在にならないと1番になれない」という言葉をもらった。そこで宝城は自らが得意とし、鉄人の代名詞でもあったチョップを極め、女子プロ界きっての使い手になる覚悟を決めた。

「(里村の)オーラに圧倒されたら負ける。『女小橋』と呼ばれてみせます」。小橋興行では、主役の座を奪ってみせる。