センダイガールズの女王・里村明衣子(34)が15日、年内で退団する愛弟子・花月(22)に最後の試練を課す。

 数少ない生え抜き選手の花月は「里村を超えたい」との理由でフリー転向を決意。年内最終大会(12・6、仙台)での里村との一騎打ちを最後に退団することが決まった。デビューから6年間、叩き上げるように育てた愛弟子の離脱にも、里村は「私を超えるために辞めるのなら超えられない壁になるしかない。仙女として、自分としてケジメをつける」と断言した。

 これで所属選手は3人まで減るが「痛くもかゆくもない。最後にキッチリと違いを分からせるだけ」(里村)。18日には故郷・新潟市体育館で年内最後のビッグマッチを敢行。花月はアジャ・コングと一騎打ち、里村は浜田文子との新旧女子プロ大賞対決に臨む。中2の時に新日プロ新潟大会を観戦したことがキッカケでプロレスを志した里村は「あの時のような輝く試合を新潟の皆さんに見てもらう」と団体の再建に闘志を燃やしていた。