センダイガールズ11日の東京・新宿フェイス大会が行われ、セミではワールド2冠王の〝怪物〟橋本千紘(28)がマーベラスとの対抗戦に出陣。スーパー中学生ことカノン(14)を従え、桃野美桜(22)、宝山愛(17)組を撃破した。

 14歳のスーパー中学生に対し、宝山は6日のアッセンブル上野大会でデビューしたばかり。先発は新鋭同士の激突となった。まずカノンが打点の高いドロップキックから素早い動きでバックを取り、ロメロスペシャルを決める。代わった桃野は1月10日5対5団体対抗勝ち抜き戦で4人抜きの快挙を演じた時と同様の軽快さで、サイドバスターから裏STFを決めた。

 ここで怪物・橋本が登場。ラリアートを決めるもパワーボムはウラカンラナで切り返される。さらに桃野は最上段からの圧殺弾を発射。しかし、規格外の怪物が張り手からのラリアートで流れを強引に変えてしまう。

 再度カノンと宝山の対決になると、宝山が完璧な逆エビ固め。辛うじてロープに逃れたカノンは、WWEで活躍する中邑真輔ばりのスライディングパワーボムまで披露する。

 桃野が宝山をホイップしてのダイビング弾を耐えたカノンは、橋本のアシストを受けてから必殺のジャックハマー一撃。宝山から3カウントを奪った。

 橋本は「若手はもっとカノンの成長にびびったほうがいい。私が新怪物に育てます!」と将来に太鼓判。カノンも「中学生だからってナメないでほしい。もっと強くなります!」と宣言した。

 ちなみに仙台市出身のカノンは4歳で東日本大震災を経験しているが「10年は長いようで短かったです。故郷の復興同様に私も成長を続けたいです」と語った。

 対抗戦もう1試合のシングル戦はマーベラスのMaria(21)が岡優里佳(17)を飛びつき式腕ひしぎ式逆十字固めで撃破した。