怒れる怪物が立ち上がった。センダイガールズ(仙女)のワールド2冠王で怪物こと橋本千紘(28)が、女子プロレス界最大のカリスマ・長与千種(56)率いるマーベラス12日の新木場大会への単身殴り込みを宣言した。

 橋本は仙女1月10日新宿大会でのマーベラスとの7対7全面対抗シングル勝ち抜き戦に大将格で登場するも、ワールドジュニア王者の星月芽依(18)にまさかのフォール負け。団体敗退の要因となった。

 再戦となったマーベラス12日新木場大会6人タッグ戦でも、対抗戦で4人抜きの快挙を演じた桃野美桜(22)に3カウントを奪われ、プロ入り初の対他団体連敗を喫してしまった。

 2冠王として責任を痛感した橋本は「すべて自分の責任です。マーベラスに対しては、やり返すしかない。このまま黙って『ガイアイズム』(4月29日、大田区総合体育館)まで待っているわけにはいきません。試合は決まっていないけど、マーベラスの12日新木場大会、セコンドもつけずに自分1人で殴り込みます!」と断言した。

 まるでエサに飢えた熊(♀)が「これから人里を襲いますよ」と公言しているようなもので、危険極まりないが「狙いは自分が負けた星月選手と桃野選手。どんな形でもいいです。1対2でもいい。試合を組んでほしい」と橋本は44センチまで太くなった上腕二頭筋に力を込めた。

「リスクは大きい。でもけじめをつけなければ先に進めないし、示しがつかない。とにかく12日、会場に行きます!」と怪物の決意は固い。熱気を帯びる一方の団体対抗戦で、2冠王がまさかの殴り込み宣言。果たしてマーベラス側はどう反応するのか、注目だ。